彦根仏壇とは

洗練された工部七職

仏壇造りには、木工、漆芸、金工などの7つの職種があり、日本の工芸の集大成です。
この伝統技術を使って、新しい商品づくりにもチャレンジしています。私たちがくらしている彦根の七曲り通りは、350年前から職人たちが暮らす街です。

仏壇製作過程

木地師木地師・・・厳選された木材で仏壇の本体を作ります。仏壇作りの最初であり大切な職種です。高い技術が必要で、釘を使わないほぞ組で組み立てます。釘を使わないので、分解が可能です。

宮殿師宮殿(くうでん)師・・・細かい部品を手仕事で作り、各々組み立て式に屋根を作ります。木地と同様ほぞ組を用い、小さくても分解が可能で、1ミリの誤差も許しません。

彫刻師

彫刻師・・・図柄を選定し、桧・松などの木材にノミ、小刀などで手彫りします。 下絵を描き、それを元に、生き生きとした植物や動物などの立体物を彫刻していきます。

漆塗師

漆塗師・・・形作られた木地の上に下地加工したのち、漆で手塗りします。刷毛で塗って終わりではなく、研いで磨き上げる漆塗り最高仕上げである「蝋色仕上げ」も行います。この蝋色仕上げは、漆独特の深みのある色艶を醸し出し、鏡のように映る鏡面仕上げとなります。

金箔押師

金箔押し師・・・金箔は、厚さ約0.0001ミリメートル(0.1ミクロン)で、風が吹くと飛ぶような薄さです。金箔押し用うるしを糊代わりにして純金箔を一枚ずつ貼り付けます。

錺金具師錺(かざり)金具師・・・銅その他の地金に金槌やたがね等を使って、柄を入れたり、切ったり、曲げたりして様々な形の金具を作ります。最後に金メッキや漆色付加工をして仕上げます。

蒔絵師蒔絵師・・・漆などで下絵を描き、その上に金粉、銀粉、青貝などを蒔き、さらに加筆して仕上げます。山水・花鳥などあらゆる図柄を描くことができます。